女性ならではの悩みって?
女性の転職では、年齢はもちろん結婚や子育てとの両立、ブランクがある再就職など女性ならではの悩みを抱える人が多くいます。また収入やキャリアアップをめざしたいなど転職に求める内容も幅広くなっています。
こちらでは、こうした悩みにQ&A形式で答えます。ぜひ参考にしてください。
女性ならではの転職の悩みQ&A

- Q.女性の転職でも収入は上がるの?
- A.
性別に関係なく、安定した大手企業への転職や、これまでの経験が活かせる同職種への転職であれば収入アップが見込める可能性は高いです。一方、経験のない職種への転職は年収が下がると考えていいでしょう。
ただし目先の収入にとらわれると、数年後の収入の伸びが少なく、結果的に思ったほどの収入アップにならないこともあります。未経験の業界・職種への転職では、経験を積むことで収入アップにつながる職種を選ぶことがポイントです。
- Q.転職したい!でも結婚はネックになる?
- A.
法律上、結婚を理由に不採用とすることは禁止されています。
しかし企業によっては、採用する社員が産休や育休により即戦力にならないことを憂慮するケースも現実にはあります。
産休や育休制度は働く人の当然の権利ですが、女性が長く働きやすい環境が整った理解ある企業を選ぶことで、転職後のミスマッチを減らせます。また今後働き方に制限が出る場合でも、仕事を続けていきたいという意思を伝えることも重要です。
- Q.女性だと年齢で不利になることはある?
- A.
20代の転職ではスキルや経験よりも意欲を重視してくれますが、30代以降は即戦力での採用となるのが一般的です。
そのため長く働いてほしいと考えている企業ほど、30代よりも20代を採用する傾向があります。とくに女性の場合は30代になると出産子育てなどのライフイベントが重なることが多いので年齢が上がるほど採用条件は厳しくなりそうです。
ただし30代以降でも、スキルやマネジメント経験があると即戦力になるため評価が高くなり、収入アップにつながる転職が可能です。
- Q.子育てしながら再就職って難しい?
- A.
少子高齢化による労働人口の減少で、子育て中の女性が再就職するハードルはそれほど高くなくなっています。そのため選ばなければ求人自体は見つかるでしょう。
しかし子育てと両立して働き続けるためには、ミスマッチのない再就職をする必要があります。
ポイントはこれまでの経験をいかせる仕事を探すこと。
未経験の仕事は、新しい知識やスキルを習得しなければならないため、子育てとの両立は厳しいです。
そうはいっても「いかせる経験なんて私にはない」と思う方もいるかもしれません。例えば、ブランク中の経験をプラス材料にしてアピールすることも一つの方法です。子育てで得られた管理能力はもちろん、習得したスキルをアピールすることもできます。
- Q.子育てしながらだと収入は下がる?
- A.
改正育児・介護休業法により、従業員数が100人以下の会社でも、「3歳に満たない子を養育する労働者は、1日の所定労働時間を原則として6時間とする」時短制度が義務化されました。そのため、子育て中の女性が時短勤務になるケースが多くなりました。
しかし時短勤務による給与については、会社側に決定権があります。
正社員の場合、時短勤務でも給与が変わらないという会社も一部にはあります。しかし一般的には1日の所定労働時間が短縮される分、給与が減額されるのが現状です。
- Q.女性が活躍できる職場を選ぶためのコツは?
- A.
企業が取り入れている制度や取り組み、及び現状をチェックしましょう。【子育てと仕事の両立支援】
産休育休制度、時短勤務制度は法律で定められている制度です。実際に利用して働き続けている女性がどのくらいいるかを確認しましょう。【女性比率】
一般的に男女関係なく働ける職種なのに、
「女性の比率や勤続年数が極端に低い」
「女性比率が多いと思ったら多くが非正規社員だった」
という場合は、注意しましょう。【女性管理職の育成支援】
日本の女性管理職は、そもそもの数自体が少ないのが現状です。そのため女性管理職の人数よりも、女性のキャリア育成・登用制度や、研修、育成プログラムがあるかなどをチェックしましょう。
「女性が活躍できる」といっても、どう活躍したいかは人それぞれです。自分の経験やスキルを活かせる職場であることを前提に、上記のポイントを見極めて選ぶことが重要です。
